5/28(木)、東洋大学京北中学高校 の入試報告会&学校説明会 に参加させていただきました。
今回はその概要をお伝えさせていただきます。
〈2025年度中学入試報告〉
●出願者は前年度の491名から516名に微増。
●実倍率もやや上昇。
第1回2024年度2.7倍→3.0倍/第4回2024年度4.2倍→5.0倍
●併願校ベスト4
《私立校》
日大豊山中・駒込中・芝浦工大附属中・青山学院中等部
《公立校》
白鷗・両国・九段・竹早
●入学生データ
・入学者数131名 男女比50%ずつと、ほぼ同数に。
●入試結果偏差値(首都圏模試)
・第1回62/第2回64/第3回64/第4回63
どの回も男女同数値。いずれの回も60以上と高い数値です。
●入試問題、結果からの総評(抜粋)
・国語は、読書量に裏打ちされた確かな読解力や表現力を問うことを意図して作問している。
・理科や社会では、記述問題、論述問題が全体に正答率が低く、これらのできが合否を分けている面も。
・今回初めて2科目入試で「算数・理科入試」を導入。4科目入試と問題の難易度は変えず、問題量を増やす形で実施。
算数・理科2科目入試の受験生は、4科目入試の受験生に比べて理科が得意である。
〈2026年度中学入試概要〉
2025年度から大きな変更はなし
●2/1午前、2/1午後、2/2、2/4の4回の入試。
2/1午後入試のみ2教科、他は4教科。
2/1午後の2科は算数・国語または算数・理科の選択制。理科の出題方針、出題形式、難易度は4科の理科と同程度で100点/50分の問題。
●加点制度
・複数回の受験をした受験生には、2回目以降の受験において加点
第3・4回(4教科受験) 3点
第2回(2教科受験) 2点
・保護者兄弟が学校の卒業生または在校生の場合に加点
第1・3・4回(4教科受験) 3点
第2回(2教科受験) 2点
〈2025年度 高校入試報告〉
●出願者数は641名と昨年の506名から増加。
●併願校ベスト4
《私立校》
國學院・中央大学高校・明治学院・中央大学杉並
《都立校》
北園・上野・城東・三田
●入学生データ(高入生のみ)
・入学者数203名 男子56%:女子46%
●一般入試得点状況(第1回)
・国語合格者平均67.9点 受験者平均60.2点
・英語合格者平均56.2点 受験者平均46.1点
・英語合格者平均55.1点 受験者平均45.0点
●入試問題、結果からの総評(抜粋)
・国語・・・大問1は例年通り幅広い知識を問う問題。基本知識を確実に身につけることが大切。
読解問題も例年同様の出題形式。大問4に哲学者の言葉に関しての見解を問う問題が出題され、平均正答率が2割と低かった。
そのためこの設問が得点の大小の決め手となったケースが多かった。日頃の国語の授業でも自分なりの見解を持つことが高得点のポイント。
・数学・・・出題傾向は前年度同様だったが、計算等において若干難易度の上がった問題があった。
大問1の計算、短文問題で確実に得点することが大切。受験生の計算力は年々向上しているが、図形の問題になると正答率が伸び悩む傾向あり。
記述問題では、部分点もあるので、計算式を丁寧に書いて正しく解答を導く意識が必要。
・英語・・・大問1リスニング、大問2長文読解問題(対話文)、大問3長文読解問題(説明文)で構成。正答率は例年並み。
長文問題では、文章全体の概要を把握する力は身に付いているが、正確な語彙・文法の知識不足によって正解にたどり着けない解答が多く見られた。
〈2026年度高校入試概要〉
2025年度から大きな変更はなし
●推薦入試 1/22 単願推薦のみ
●一般入試 第1回 2/10 ・ 第2回 2/13 併願優遇あり(公立、私立とも)併願推薦はなし
●単願推薦基準
単願推薦A 5教科22 かつ以下の1項目に該当
・英語評定5または数学評定5
・英検または数検準2級以上
単願推薦B 5教科20
●併願優遇基準
併願優遇A 5教科23 かつ以下の1項目に該当
・英語評定5または数学評定5
・英検または数検準2級以上
併願優遇B 5教科21
●単願、併願とも内申点は、12月実施の入試相談時のもの。1学期の内申点は扱わない。
●推薦入試(単願推薦B)で不合格となった場合の優遇
・一般入試の受験時、合計点に10点加点
●一般入試加点・・・保護者兄弟が学校の卒業生または在校生の場合、合計得点に3点加点
※高校入試の詳細は直接学校にお問合せください。
〈2025年度大学合格実績〉(過年度生含)
●国公立大学 21名
●早慶上理ICU 41名
●GMARCH 126名 他
●東洋大学附属校推薦について
・附属校推薦定員176名に対し進学者78名(うち中高一貫生は15名)
・東洋大学附属校 推薦基準 評定平均値3.2以上 その他、学科などにより諸条件あり
〈中島所感〉
東洋大学の附属校ですが、推薦で東洋大学にという生徒より、外部の大学を志望する生徒が多く、進学校と言っていいでしょう。
中学入試では各回とも偏差値60以上、また記述問題も多いということで、時間をかけてしっかり対策をとる必要があります。
入試問題に特徴があるので、過去問の研究も必須です。
高校入試も単願、併願は内申が各科4か5でないと届きません。一般入試の場合は、中学同様、入試問題が特徴的なので、しっかり傾向をとらえ、対策を講じるべきです。