先日、有難いことにA Iの講習を受けました。最近のAIはとにかくすごいとしか言えません。
これまで自分で検索し、必要な部分だけ収集し打ち込んで作成していたものが、検索もする必要がなくなり、オーダーすると必要なところだけ向こうからやってくるイメージ。
もう探さなく良い、打ち込まなくて良いっていうのは時短です。先日漢字の音訓を見分けるプリントをA Iに作ってもらったところ数秒もかからずでした。
あまりのスピードと正確さに、思わず「これは、教材作成の革命だ…」と感じました。
もちろん、すべてをAI任せにするわけにはいきません。でも、たたき台としての完成度が高く、教える側が本当に力を注ぐべき部分──つまり
「どう伝えるか」
「どんな順序で考えさせるか」
に集中できるようになってきたんです。
これは、子どもたちにとっても大きなプラスになります。なぜなら、よりその子に合った課題を、よりタイムリーに提供できるようになるからです。
例えば、国語の授業では文と文の合間にはっきりと書かれていないことの読み取り、いわゆる「行間の読み取り」も問われます。
AIの力を借りてこのような専門的なプリントをすばやく用意できるというのは、まさに“準備にかけていた時間を、指導の質に変える”ことでもあるのです。
さらに言えば、私は作文を「技術」だけでなく「心の動きを言葉にする力」だと思っています。
そしてその力は、一つひとつの言葉への理解や、語彙の深まりがあってこそ育っていくものだと考えます。すぐにカスタマイズして対応出来るのはそれらを育てる時間を増やせたということです。
AIというと「無機質」「機械的」と感じる方もいるかもしれません。けれど実際には、使い方次第で、子どもたちの学びをもっと“いきいき”と、“じぶんごと”として感じさせる大きな力になっていく──そんな可能性を私は感じています。
「今どきの子は集中力がない」「言葉をうまく使えない」そんな声を耳にすることがあります。でも、本当にそうでしょうか?もしかすると、“自分のペースで向き合える学び”に、まだ出会っていないだけかもしれません。
私たちは、AIのような新しいツールも活用しながら、一人ひとりが「わかった!」「書けた!」「伝わった!」と実感できる授業を、これからも工夫していきたいと思います。