- 定期テストの勉強のツボとコツ
- 2019. 10. 30/入谷教室のブログ 日暮里教室のブログ
- 室長の河野(かわの)です。今回のテーマは、11月中旬に、多くの区立中学校で期末テストが実施される「定期テストの勉強」についてです。とくに、高校受験を控える中学校3年生にとっては、重要なテストです。誰もが「良い点を取りたい」と思い、試験に臨むでしょう。塾の講師をしていて、いろいろな情報を聞いたり、教えていて感じることは、定期テストのツボを知っている人は多くいますが、コツを知っている人は意外と少ないということです。ここに書く内容はほんの一部ですが、2学期の中間テストで良い結果を出した生徒は実践できていました。誤解を恐れず申し上げれば、多くの生徒が将来その道の学者や先生になるわけではありませんので、定期テストは「いかに要領よく学習し、得点できるか」が大切なのです。●「前回の定期テストの得点を把握し、分析する」授業をしていて、前回の得点とその分析(反省)をしていない生徒がいます。突き詰めれば、テストの問題と解答用紙を塾に持って来ない生徒もいます。私は「授業中に、スマホを使っていいから、親にLINEを送ってもらいなさい」と指示します。前回の得点や分析をせずに、スタートラインという現在地は設定できませんし、目標も設定できません。●「テスト1週間前」「テスト1週間前なので部活動は休止期間です」「テスト1週間前だからテスト勉強を始めなきゃ」など、このフレーズをよく耳にします。テスト1週間前は、定期テストに向けての最終調整期間であり、テスト勉強を始めるスタート時期ではありません。日頃からコツコツ勉強していく中で、集中して苦手な単元を弱点補強する期間です。試験1週間前に、勉強を始めて良い点数が取れるわけがありません。スポーツに例えるなら、試合の1週間前に、まして夜中まで筋トレ、持久力トレなどを集中して強化しても効果的ではありません。日々コツコツ取り組むから効果的なのです。●「テスト勉強の計画」結論から申し上げれば、この計画に時間をかけることはムダです。テストの日は決まっています。提出物の提出日も決まっています。その日から逆算して、日々取り組めばよいのです。では、何を勉強したらよいのか。提出物を含め、学校で学習した内容の復習です。3分考えてもわからない問題は、その箇所に付箋を貼って、塾に持って来て質問しましょう。それが、上手な時間と塾の活用方法です。●「定期テスト=学校で学習したこと」テスト勉強で、ノートまとめ、単語まとめをする生徒がいますが、私はやめるように伝えています。今までの経験から、ノート美人に成績はの良い人がいないからです。まとめることに満足して、肝心な問題練習の時間と量が不足するからです。「問題を解く」ということが最も大切なことです。また、塾の教材はメインの教材ではありません。テスト前に、やたらと塾のプリントを欲しがる生徒がいますが、テストに出題されるのは学校で学習したことが前提です。その内容が不十分にもかかわらず、あれもこれもと解き散らかすことは得策ではありません。塾の教材はあくまでもサブ教材で、基本の定着や苦手分野の強化のための類題、最近頻出の思考表現を問う応用問題対策としての応用力を養成するのに得策なのです。●「付箋を活用して可視化する」学校の問題集やプリントを取り組んでいると、わからない問題が出てきます。私は「3分考えてわからなければ、解説・解答を見て理解しなさい。単語や漢字もわからなければ、解答を見て覚えなさい。その部分は印をつけ、そのページに付箋を貼ってテスト前に再度確認すること。解答を見ても、理解できない問題は別の色の付箋を貼って塾に持って来て。」と伝えています。付箋を活用することで時間短縮もでき、家庭学習でするべきことと、塾で学習することが明確となります。付箋は理解できた時点で剥がせばよく、テスト前に付箋の数が少なくなればなるほど、テストの準備が整ってきた証にもなります。●「最低でも25点UPをしよう」人間ですから毎回100点満点を取ることは難しく、1科目90点以上取れればEXCELLENTと言えます。主要5科目合計で425点以下の場合、最低必達目標は、前回よりも25点以上UPさせることです。1問あたりの配点を5点とすれば、5点×5科目=25点です。得点できなかった部分を振り返ったとき、「問題をよく読まなかった」「ケアレスミス」「見直しをしていれば・・・」といった学力とは別に、注意力を強く意識するだけですぐに改善できる部分も多々あり、それだけで25点以上UPさせることが可能なのです。ここまで読んで、「当たり前のことじゃないか」と思われ部分も多々あるかと思います。しかし、「思う」「感じる」は誰でもできますが、それを日々「実行する」ことは案外できるようで、できないものです。塾に通っていると、通っている魔法にかかり、塾に行っただけで勉強した気になる生徒もいます。自由塾には魔法はありません。耳障りのよい広告もありません。大事なことは、生徒の様子を把握し、学習のベストプラクティスを提供することです。「今日からコツコツと期末テストの勉強を始めましょう」「理解できない内容、不安な内容を塾で学習しましょう」
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